港湾タリフとギャング手配

われら海族 Index


港湾荷役料金に内航・外航の別はなく、また各港、各社

平成12年からは規制緩和の一環か届け出制となって、タリフと異なる料金も認められることとなった。

とはいえ、

ここでは、Berth Termに関する元請け料金(船内料金のみ)を抜粋し解説する。

料金の
下請けの弱み
本来

要するに元請けが
通関料+搬出(出庫)料などの一環料金で


運航を行う船社、貨物を輸出するメーカー(荷主)、元請けは一部上場の大会社であるが、


作業範囲:
揚荷の場合は、
積荷の場合は、

割増料金:
前夜荷役
後夜荷役
土曜荷役


割引料金:
1000〜3000tの
3000t以上の大口

待機料金:
船の入港遅れ、雨待ち、荷役装置トラブル
果物などで1gang20名以上などというのもあります。)


最低料金:(ミニマムと言われることが多い)
船の入港遅れなど、手配申し受け最終時刻

かの理由で中断したのち、例えば、天候の回復が期待できない、本船の荷役装置等のトラブルが修理不可となったなどの理由で、当日の荷役を継続できない場合のおいても



@ギャング手配とギャングの円滑な回し方
バルクや鋼材

の対象となる場合がある)があるぐらいだが、青果などの荷役は1gangの人数が多く、4gang(船内作業員の総勢は100名を超える)などとなることも頻繁で、とても専属1社では賄いきれない。

1船に荷役業者が4社も乗り合わせることになると、1番や落とし

配分しなければ揉める原因となる。各ハッチの先港取り分は異なる(例えば、片や50,000CTに対し片や10,000CTしかないという具合)し、クレーン

がある。上手く捌くのは簡単でない。

(下図は青果物3gangのまわり例)


Aフォアマンの考えることは多い。
夜荷役をやって深夜に出帆させると、

重なって荷役がないならいなら、コストをかけ、夜荷役でやり仕舞いするメリットはない。いやしかし、翌日昼には通関を切って貨物を出庫させるのが荷主の絶対条件である。



B荷役が5分止まると500分の損失
バナナの荷役では上述したように船内荷役の
る。5分荷役が止まっても一人ならば大したことないように思うが、

一人であっても、500分あれば、バナナのカートンを
が滞るとイライラ感が募ってくるという具合で、
「おい、いつまで遊ばせるんか?」
と、なる。
船社や荷主にこういった発想はまずない。
いった簡単なことではないからです。

港では、遣り仕舞いという非常に効率的な
に現場に来て段取りし、0830前に巻いて、30分JUSTに一つ目の貨物を岸壁に降ろす。以降Gangどうし競争して早く仕事を終わらせて帰るのだ。そこには工夫があり、経験があり、努力が必要である。

作者著書