保税運送(海路:ICT、陸路:OLT)

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本邦へ到着した貨物は通常、保税蔵置所(上屋・倉庫)に搬入されて、など、外貨を保税運送する内航船も非常に多い。

保税は関税を徴収されていない状態(外貨)を言う。これらに対し、輸入申告をして関税を払い、輸入許可となったものを内貨といい、国内業者(輸入者)は、そうなってはじめて当該貨物を引き取ることができる。
保税地域とは

国貨物は必ずここで通関を待たねばならない。


@指定保税地域
 

A保税

弱ある。
その他、保税工場、保税展示場、総合保税地域などがある。

では、なぜ保税運送が行われるのか?
陸路コンテナヤードから蔵置所までのOLT
・LCL(Less than Container Load)貨物の場合は、一つのコンテナに


*FCL(Full Container Load )貨物の場合は、

、デバンニングして数量を確認した後に通関(倉入れ通関)するのが一般的です。こちらもOLT.。
*これら海上コンテナの陸送はドレイと呼ばれます。

主要コンテナヤードから地方コンテナヤード

内航船によって回漕(FEEDER)します。
指定保税地域から適宜地方港へ出荷する。


相場によって高く売り捌いたり、外貨のまま(関税をかけないで)需要のある他国へ再度出荷したりもできます。内航船や近海船などがこの二次輸送に使用される。

保税運送の手続きが不要な場合(関税法施行令52条)
外国貨物を保税運送する場合には、

まれていた外国貨物で、引き続き当該外国貿易船等により、または他の外国船等に積み替えられて運送されるもの。
B輸出の許可を受けて

運送されるもの。
については、保税運送の手続きを要しない。
但し、
外国貨物を岸壁に仮陸揚げ(積み替え、荷繰りなどのため)しようと

仮陸揚げするのも同様です。)

*こういうことと知らず、艀どりなどで既に通関を切り外貨となった貨物や、他港の貨物を好き勝手に岸壁へOncelandしようとする一航士やパープリンポートキャプテンがいるので、フォアマンは十分注意されたい。


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