海図の種類と改補
チャートは日本版、アメリカ版、カナダ版などと色々あります。その中でも、全世界の水域を包括しているイギリス(BA)版が最もポピュラーです。これに比べ日本版はチャートも水路通報も日本語で書かれていますから、見やすいですし改補しやすいのですが、近海区域までしか発行されていませんので、遠洋区域を航行する船舶には不向きとなります。
チャートは、それがいつ改補(CORRECTION)された物であるかが非常に重要です。原版には必ず右下部に最終改補日が記載されて・・・・・
現在、車でGPSをお使いの方にはよく経験があると思います。「あれ? 橋が画面にない。」、「道路が工事中?」など購入後の変化は画面に映し出されませんね。車では多少融通が利きますが、船では非常に危険です。例えば「燈台の灯質が変っていた。(変針点を間違える)」、「航路が工事中だった。(衝突・乗り上げの可能性が有る)」、「軍の演習海域がある。(撃たれても文句を言えない)」など様々な事を改補しておく必要があるのです。新しいのを買えばいいじゃないかと思われるかも知れませんが、海図は1枚3,000〜4,000円もします。勿論あまり古くなれば買い返えますが、水路通報が出る度(1ヶ月に1度)にそんなことをしている航海士はすぐに下ろされます。
参考書などを見ますと。「水路通報が出たら、それを熟読し新資料を積載海図全般にわたり改補する」と書いていますが、実際の話、そんなことをやっている船はほとんどないでしょう。(定期航路の船は別です。) ワールドワイドで航海する船には1,500〜2,000枚の海図を積んでいますから、それをを二等航海士一人でやっていたら、時間がいくらあっても足りません。
一般的には、目的港が決まった時点で必要なチャートを揃えます。その後、それらについてチャートNO.をピックアップし、・・・・・
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(sample) 1063 MEXICO,
Pacific Ocean Coast-Chametla to Sun Blas and Isla Maria
Madere-Lights
Amend light
to, Fl.6s.52ft,10M 22°32′0N.,
105°46′0W
range of light to, 13M 21°32′5N.,
105°18′0W
light to Fl.6s.170ft, 9M 21°45′5N.,
106°41′6W
light to, Fl(2).10s.203ft,12M 21°37′0N.,
106°32′0W
range of light to, 6M 21°49′0N.,
106°04′0W
range of light to, 9M 22°03′0N.,
105°38′5W
range of light to, 8M 21°36′0N.,
106°37′0W
Chart [Last
correction]. - 2323 [ 1062/03 ]
Light List Vol. G, 2002/03, 3494, 9499.6, 3500, 3502.3,
3502.5, 3502.7
U.S.Notice 4/21017/03 (HH.623/415/02).
991
PERU-Malabrigo-Submarin Pipelines; Dolphins; Landmark;
Legend; Note
Insert the
accompanying block, showing amendments to submarine
pipelins and dolphins and new
wind turbine, legend and note,
centred on:
7°42′20S.,
79°26′40W
Chart [Last
correction]. - 3092 (plan D, Malabrigo)
[ 248/03 ]
Peruvian Notices 9/84/01 and 12/119/02 (hh.643/480/03).
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