錨ANCHOR  錨泊

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Aという男は般若面のドおとろしい顔が特徴だ。その彼が中途入社早々、インドネシアのある港について、荷主にこんな話をしていた。
「○○島の沖は底が泥だから、アンカーを打つことができないんですよ。やっぱり岩場でないと錨はひっかかりませんからね。」
さもこれ見よがし「俺は知っているぞ」と言わんばかり、Bを横目で意識しながら自慢げだった。勿論それはBが商船学校出身だと知った上での虚勢である。かましたつもりだったろう。しかし、あまりにも浅はかで、Bは思わず鼻水を噴き出した。
誰しも知らない事は多い。しかし、謙虚であればそれでいい。知ったかぶりをしてもメッキはすぐにはげるのだから。私もAを反面教師として、今後に備えねばならない。
餅は餅屋という。たかが錨だが、
ここのところは、「寝言は寝て言え!」とだけ断じ、Bに代わってAの稚拙ぶりを解説します。



工事中







※把駐係数=最大把駐力(錨が海底をかいた状態で発揮する最大の力) / 錨の空中重量
※錨の爪が海底に食込むことを「かく」といい、錨が海底をうまくかかず、流れている状態を「ひける」と言います。

アンカーの種類と懸念事項
ドレッジングとドラッギング

錨鎖の名称  
 

単錨泊時の振れ回り運動:GIFアニメimage 


 
錨泊時の把駐力 
Anchor Area2



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