岸壁強度と係留力
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大型船の接岸速度は一般的に5〜10cm/sが妥当とされている(気象・海象条件を考慮しない)が、これは岸壁のFender性能(ゴムの弾性、防衝機能)にも大きく影響される。 小型船舶などでは岸壁にそのような防護材が設置されていないところに接岸する場合もかなりあるため、惰性で接近することは避け、岸壁手前で船を完全に停止させる(つもり)ように操船することが肝要である。 |
接岸速度の計算 | ||||||
冒頭に少々述べましたが、許容接岸スピードは岸壁強度による。その計算の基礎は、 |
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Ef = W x V2/2 x Ce x Cm x Cs x Cc |
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仮に以下の条件だとしてみますと、 E(接岸エネルギー) 8.826 t-m/s LPP ・・・・・・・・
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限界係留力を求める 港湾局に岸壁強度の確認を要求された場合には、上記の接岸スピードと限界繋留力を提出することになる。 |
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1)係留策の強度 BL x 55%(安全率)→例:462kN x 55% = 254kN 2)Mooring Winchのブレーキ力 (だいたい220kN) 3)Bit 強度(港湾局から与えられる)例:350kN/Bit 上記のように1Bitから最大2本のラインを取るから、350/2=175kN がBit強度となって、1) 2) 3)の中で、だいたいこれが一番弱いことになる。(1t≒9.8kN) 各繋留索@〜Iの船横方向分力を垂直仰角αと水平交角βから、Cosαsinβで計算し総和をBit強度に乗じれば、1Bit当たりの限界繋留力が求められる。船首尾方向成分は、船横方向成分より小さくなるので計算の要なし。 ですので、岸壁Bit(x個数)の強度(係留力)が風圧力より強ければ、係留が成り立つ。 風圧力T (t)= 1/2 ρa・Ca (Acos ・・・・ |
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